カイロプラクティックでは、サブラクセーションを矯正するという目的があります。
検査は、サブラクセーションをみつけるために行います。サブラクセーションは、骨のズレといった単純なものではなく、関節の動きが小さい(可動域減少)または固まっており、神経や筋肉、血液などの生理的な働きを妨げているもののことを指します。
姿勢検査です。立位・座位でそれぞれ行い、体の重心、背骨の曲がり具合、筋肉のバランスなどをみていきます。
筋力テストを行い、動かしたい筋肉に力がはいるかどうかを検査します。また、感覚の異常を調べるため皮膚の検査をします。
- 筋力テスト
- 筋肉は脳からの信号が脊髄を通り伝わることで動かすことが出来ます。この信号が伝わる過程に異常があると、筋肉は上手く動かせません。筋力テストをすることで、運動神経の異常の有無を調べていきます。
- 反射テスト
- 反射は脳を介さず脊髄レベルで起こる反応です。
- 深部反射・表在反射・病的反射などがあります。
- 深部反射には、膝蓋腱反射などがあり、末梢神経障害の有無や錐体路と呼ばれる神経の通り道の異常の有無を調べることが出来ます。
- 表在反射は皮膚を刺激することで筋肉の反射を起こし、錐体路の障害の有無を調べることが出来ます。
- 病的反射も錐体路徴候を調べます。バビンスキー反射などがこれになります。
- 知覚テスト
- 知覚神経は体で感じた感覚を脳に伝える神経です。皮膚に分布された知覚神経の支配領域は決まっており、デルマトームと呼ばれる区分帯で表わされます。知覚に異常があった場合、どの脊髄に異常があるのかを知ることが出来ます。
今の痛みがどのような状態になると増幅するかを知ることで、異常を探して行く検査です。痛みが再現され、体から反応があれば陽性となり、いくつかの検査で確認していきます。
カイロプラクティック特有の検査法です。関節の可動性を検査します。
関節は、自分の意志で動かすことのできる「随意運動範囲」と自分の意志ではコントロールできない範囲「不随意運動範囲」があり、不随意運動範囲が減少、または消失している関節をみつけだします。
なぜ、この自分の意志ではコントロールできない範囲を探すのかというと、ここは”関節の遊び”といい、筋肉、靭帯、関節包、その他多くの原因により可動性が阻害されるからです。