WHOLE HARMONY ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

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歌うこと その1 ー呼吸についてー

 

先日、オペラ鑑賞をする機会に恵まれました。

ほんとうに、素晴らしいかったです。

ウットリと聴いていたいところですが・・・

歌を歌うということに関心が移り

ウットリタイムは半分くらいになってしまいました・・・(泣)

 

ということで、今回は『 歌うこと 』について書いてみようと思います。

 

まず、歌うということは『 声を出す 』ことで、これは呼吸という運動を伴います。

では、呼吸はどのような仕組でなされているのか?

 

 

呼吸は、肺が拡がったり縮まったりすることで、酸素を取り入れ二酸化炭素を吐き出す

という運動ですが

 

1. 肺は筋肉で出来ていないため、自分自身で膨らんだり萎んだりすることができません。

  → なので、肋骨と横隔膜の動きにより、それを可能にしています。

 

 ・肋骨の動き・・・肋骨は背骨をつなぎ目に左右へぐるっと、下前方に向かい走行し

          カーブした骨が、籠を作るように胸郭を形成しています。

          全ての肋骨と肋骨の間には外肋間筋という筋肉があり、息を吸うと収縮し

          肋骨を前方、上方へと持ち上げ、胸郭を大きく拡げます。

 

 ・横隔膜の動き・・横隔膜はドーム型の筋肉で、肋骨で作られた籠(=胸郭)の

          底を作るように付着しています。胸部と腹部の境目を作る感じです。

          息を吸うと横隔膜が収縮し、外側から中心に走行している筋繊維が縮むので

          ドーム型の天井は下がり、平らになります。

 

 吸気運動で、肋骨と横隔膜が動くと胸郭が拡がり、胸郭内で肺への圧力が下がるため

 肺が膨らみます。

 呼気運動では肋骨が下がり、横隔膜が上がり胸郭内が狭くなります。

 するとその元に戻る力で、肺から空気が押し出されるので

 筋肉を使わなくても息は吐き出されます。

 

2. 呼吸運動には多くの筋肉が関わっています。

 

 ・安静時(胸式呼吸)は外肋間筋横隔膜が上記のように動くことで、呼吸運動をしています。

 

 ・運動時(腹式呼吸)は外肋間筋や横隔膜のほかに、呼吸補助筋と呼ばれる筋肉が使われます。

 

  吸気時に使われる筋肉 → 胸鎖乳突筋 前・中・後斜角筋 大胸筋 小胸筋 肋骨挙筋 

               脊柱起立筋群

  呼気時に使われる筋肉 → 内肋間筋 腹横筋 腹直筋 外腹斜筋 内腹斜筋

 

 運動時吸気補助

 

 胸鎖乳突筋、前・中・後斜角筋は首の筋肉で、吸気時に肋骨が持ち上がるのを補助しています。

 大胸筋や小胸筋は胸の筋肉で、こちらも吸気時に肋骨を持ち上げる補助をしています。

 肋骨挙筋はその名の通り、肋骨を引き上げる補助をしています。

 脊柱起立筋群は背中側にある筋肉で、頭部から仙骨までの広い範囲にわたり付着しています。

 脊柱起立筋群が働くと背骨が伸び、体を反らすことで肋骨の挙上を助けます。

 

 運動時呼気補助

 

 内肋間筋は肋骨と肋骨の間にある筋肉で外肋間筋の内側に位置していて逆の走行をしています。

 作用すると、肋骨を引き下げ胸郭を狭くします。

 吸気時に横隔膜が収縮して下がると、胸郭は拡がり、腹部が狭くなります。

 すると、腹圧が高くなりお腹が膨らみます。

 腹横筋、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋はお腹の筋肉で膨らんだお腹をへこませ、腹圧を上げます。

 その結果、横隔膜を上へ押し返し弛緩させ、胸腔内圧を上げ、呼気の補助をします。

 

 3. 呼吸の調節は2通りの命令系統があります。

 

 1つは自律的に行われ、無意識でも調節されます。

 

 脳幹の橋にある呼吸調節中枢と持続性吸息中枢、延髄にある吸息中枢と呼息中枢の呼吸中枢は

 呼吸のリズムを作ります。

 呼吸中枢は末梢にある化学受容器や機械受容器からの情報を集め、呼吸をコントロールします。

 

 化学受容器には血中酸素濃度を感知する頸動脈小体、中枢化学受容器は延髄の腹側表面にあり

 脳脊髄液の水素イオン濃度、pHを感知します。

 

 機械受容器には肺伸展受容器があり、吸気時に肺が伸展すると受容器に情報が伝わり

 迷走神経を介して、吸気運動を抑制します。これをへーリング・ブロイエル反射といいます。

 

 イリタント受容器は、気道内で炎症や異物により刺激を受けたとき、

 迷走神経を介して情報が伝えられ、反射で咳やくしゃみを引き起こします。

 

 このように、呼吸中枢は吸気を終わらせて、スムーズに呼気に移るリズムを調節しています。

 

 もう1つは、随意的に行われ、意識的に呼吸をすることができます。

 

 大脳皮質から呼吸筋に命令を出し、意識的に筋肉を動かし呼吸をすることが出来ます。

 腹式呼吸などがあります。

 

 

不随意的にも随意的にも支配を受ける呼吸運動は、特殊な運動でもあります。

呼吸の仕組みは大まかにこのように行われていますが

腹式呼吸でさえ、しっかりと行えるようになるには、訓練が必要だと思います。

それを使って声を出すということが、どれだけ難しいか。。。

やはり、歌い手さんはすごいなあと思います。

次回は、呼吸を支える筋肉について書いてみようかと思っています(予定。。。)

 

 

2015年2月6日 7:12 pm

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