前回の続きで、スーパーライザーの照射による生理的作用です。
今回は、疼痛緩和作用です。
❏ 疼痛緩和作用
前回の神経節ブロック作用と重複しますが、細胞が傷つくような刺激(切る、火傷などの熱刺激、化学物質に触れるなど)は、痛みとして脳で認知され、体は様々な反応を起こします。
交感神経が緊張して、末梢の血管が収縮します。患部の組織では乏血となり、酸素欠乏で発痛物質が放出されます。発痛物質は痛みを増強させ、さらに痛みが続く悪循環となります。
スーパーライザーを照射して、皮膚にある温覚受容器(ルフィニ小体)を刺激すると、この温感が脳に伝えられます。温覚の伝わる速度は、痛覚を伝える速度より速く、脳は痛みより温かさを感じやすくなります。すると、脳からの伝達は交感神経の緊張を解除し、末梢血管の拡張が促され、痛みの悪循環を遮断し、疼痛緩和に導くと考えられています。
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この続きは、また次回に。

