姿勢といっても、視点が違うことで
よい姿勢の評価基準が異なります。
いくつかの視点から、みたよい姿勢とその問題点について
挙げさせていただいています。
今日は、最後になります。
美学的にみたよい姿勢です。
⑤美学的立場
美的に見て美しいこと
人間の姿勢や運動の美しさは、客観的な計測だけではなく
芸術的な視野からも論じられます。
運動の形式美を構成する要素は、つり合い、均整、プロポーション、律動、運動感覚などがあります。
この中で、姿勢に関する形式美、つり合い、均整、プロポーションに触れてみます。
⒈ バランスと対称性
バランスとは、つり合っている(平衡)とか均整がとれているといったことですが
これは安定性があり、美しく見えます。
たとえば、片足立ちでグラグラと不安定な状態より
しっかり足を地面に着け安定した状態の方が視覚的に美しいと捉えられます。
人体は前から見たとき、左右が対称の構造となっています。
その左右を分ける中央の垂直線を基準線といいますが
対称性は基準線に対して両側が同じ状態であるということになります。
左右が対称なら安定性があることになります。
⒉ プロポーション
人体のプロポーションは、その人の体の一部分を基準として
他の部分がどの程度の割合かということになります。
身長は頭の長さの8倍が理想とされ
手のひらと指の長さの9倍、足裏の長さの7倍が望ましいとされます。
下図は、Schmidtの人体各部の比率模式図法で体型測定に用いられます。
鼻の下から恥骨までの長さの4等分を1単位として
身体の各部分の比率が一定の基準に一致していれば
調和のとれたよい体型としています。
体格、体型には個人差があります。
人間の形態美は、最良の健康に一致します。
発育(新生児は左右非対称の動きや反射の姿勢をとりますが、だんだん対称的な身体になっていきます)、栄養、生活様式、疾病、衣服(着丈、腕の長さ、他)などは美しい理想的な体型を理解する要素となります。
ミロのヴィーナス像は人体美の典型とされています。
単純に美しいと思ってしまいますね~。
美しさは健康な身体がかもしだすのですね。
よい姿勢については、これで終わりになります。
よい姿勢とは簡単に考えると
健康であり、動きやすく、安定性があること。
心も体も心地よい状態でいられることだと思います。
また、姿勢については、書きたいと思いますので
よかったら、覗いてください。
ではでは、今日はこの辺で。
reference:「基礎運動学」
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