WHOLE HARMONY ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

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タマネギのこと

タマネギってあると便利ですよね。

そんな重宝なタマネギのこと、調べてみました。

 

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ユリ科の多年草。

旬は12月~4月。 新タマネギは5月~6月。

 

■原産地

 

西アジア・中央アジア・シルクロード周辺の広い地域だと言われている。

古代エジプトではピラミッド建設時に労働者が食べていた。

壁画にタマネギの絵が描かれていて、重労働には貴重な滋養強壮源だったようだ。

日本へ入ってきたのは江戸時代。当時は、なかなか普及しなかった。

しかし明治初期、コレラが大流行し「タマネギがコレラに効く」と噂になったので

この時からタマネギが売れるようになったらしい。

 

■成分と効能

 

・糖質

 

野菜の中でも糖質が多く、果糖・ブドウ糖・ショ糖が同量ずつ含まれている。

 

・カリウム

 

細胞内の余分なナトリウムと水分を排出する。

そしてナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防ぎ、尿としての排出を促す。

このように、カリウムはナトリウムによる血圧上昇を抑える作用があり

高血圧を予防し、手足の浮腫みを解消する。

日本人は、塩分としてナトリウムを摂りすぎるので、カリウム摂取を心掛けるとよい。

特にこの時期、大量に汗をかくとカリウムが汗と一緒に排出されてしまう。

カリウムが不足すると筋肉の痙攣や低カリウム血症が起こり

疲れやすく、夏バテの原因になるので注意。

 

・リン

 

①骨や歯を形成する

人体内でカルシウムの次に多く含まれるミネラル。

約80%がカルシウムやマグネシウムと結合し

リン酸カルシウムやリン酸マグネシウムとなって

骨組織の最も重要な構成要素になる。

ハイドロキシアパタイト(骨塩)はリン酸カルシウムの一種で

骨に蓄積され硬組織を作る(骨の石灰化)。

カルシウムとリンは摂取比率が重要で1:2~2:1が良い言われている。

注意すべきは、摂取量=吸収量ではないということ。

現代人の食生活ではリンを過剰に摂取していることが多く懸念される。

清涼飲料水やカップ麺、スナック菓子など

食品添加物として加工食品に使われていることが多い。

 

リンの過剰摂取は、腎機能を低下させ、副甲状腺機能亢進や

カルシウムの吸収を抑制してしまう。

血中に増えたリンがカルシウムと結びついて塩を作ることによって

血中のカルシウム濃度が下がってしまう。

すると、血中カルシウム濃度を上げるホルモン=副甲状腺ホルモンが分泌される。

副甲状腺ホルモンの刺激により、腎臓でビタミンDが活性化される。

この活性型ビタミンDは

1 小腸でのカルシウムの吸収を促進する。

2 腎尿細管でのカルシウムの再吸収を増大させる。

3.骨のカルシウムを血中に移行する。

このような作用で血中カルシウム濃度を高め、リンの排泄を促す。

血中カルシウム濃度が高くなると、甲状腺からカルシトニンというホルモンが分泌される。

カルシトニンは副甲状腺ホルモンとは逆の働きをし、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する。

カルシトニンと副甲状腺ホルモンは互いに協力して、血中のカルシウム濃度を一定に保つ。

このようなことから、高濃度のリンを長期にわたり摂取し続けると

副甲状腺ホルモンの機能亢進を起こし、腎不全につながる。

そして、骨からカルシウムが溶け出してしまうので、骨が弱くなる。

 

②核酸の成分

核酸には2種類ある。

1.DNA(デオキシリボ核酸)・・・生物が生きていくために必要な遺伝子情報を持つ(設計図)。

細胞の核の中にある染色体には、DNAが折り畳まれるようにして存在する。

DNAには4種類の塩基(Aはアデニン、Tはチミン、Gはグアニン、Cはシトシン)があり

決まった相手と結合する(AはTと、GはCと)ことできれいな二重螺旋構造を作っている。

この塩基の並び方は作るたんぱく質の設計図である。

上記の塩基に糖(デオキシリボース)とリン酸の3つが結合したものをヌクレオチドという。

核酸はヌクレオチドが沢山連なって出来ている。

 

2.RNA(リボ核酸)・・・DNA情報を基にタンパク質を作り出す働きを持つ(大工さん)。

RNAもDNAと同じように4種類の塩基(A、Uはウラン、G、C)が決まった相手と結合するが

DNAと違うところは一連鎖構造であることと糖がリボースであること。

RNAには種類があり、mRNA(messenger RNA:伝令)がDNAの遺伝子情報を転写し

tRAN(transfer RNA:転移)がmRNAの塩基配列コドンを読み、対応するアミノ酸を集め

rRAN(リボゾームRNA)がアミノ酸をタンパク質に合成する(翻訳)。

 

③エネルギー代謝に関与

摂取した栄養素を分解し、ATP(アデノシン三リン酸)という物質に変換することでエネルギーを作り出している。

これをエネルギー代謝という。

ATPはアデニンという塩基とリボースという糖で出来たアデノシンに、3個のリン酸がくっついたヌクレオチドである。

ATPのリン酸とリン酸の結合部分を高エネルギーリン酸結合といい、

この結合部分をATPアーゼという酵素が加水分解し切断するとエネルギーを放出し

ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸になる。

このエネルギーは生体内どこでも使われているので、「エネルギー通貨」と言われている。

ATPの合成には解糖系、クエン酸回路、電子伝達系がある。

 

・解糖系

グルコース(ブドウ糖)をピルビン酸まで分解し、ATPを合成する経路。細胞気質内で行われる。

グルコースは肝臓でグルコキナーゼに、筋肉でへキソキナーゼにより、グルコース 6-リン酸にリン酸化される。

グルコース 6-リン酸はホスホフルクトキナーゼとピルビン酸キナーゼによってピルビン酸まで分解される。

好気呼吸でATP、ピルビン酸、NADH(ニコチンアシドアデニンジヌクレオチド)を合成するが

嫌気呼吸(無酸素)ではATP、乳酸を生成する。

グルコース代謝系の経路、糖新生、ペント―スリン酸経路、グルクロン酸経路などとも繋がっている。

 

・クエン酸回路(TCAサイクル)

解糖系で生成されたピルビン酸はミトコンドリア内(マトリックス)で

ピルビン酸デヒドロゲナーゼにより、アセチルCoAに変換される。

アセチルCoAはオキサロ酢酸C4とくっつき、クエン酸シンターゼという酵素が縮合してクエン酸C6を合成する。

クエン酸C6はアコニターゼで脱水反応、Cis-アコニット酸C6を合成。

Cis-アコニット酸C6はアコニターゼで水和反応、イソクエン酸C6を合成。

イソクエン酸C6はイソクエン酸デヒドロゲナーゼで酸化反応、オキサロコハク酸C6を合成。

オキサロコハク酸C6はイソクエン酸デヒドロゲナーゼで脱炭酸、α-ケトグルタル酸C5を合成。

α-ケトグルタル酸C5はオキソグルタル酸デヒドロゲナーゼで脱炭酸・酸化、スクニシルCoAC5を合成。

スクニシルCoAはスクニシルCoAシンターゼでリン酸化、コハク酸C4を合成。

コハク酸C4はコハク酸デヒドロゲナーゼで酸化、フマル酸C4を合成。

フマル酸C4はフマラーゼで水和、L-リンゴ酸C4を合成。

L-リンゴ酸C4はリンゴ酸デヒドロゲナーゼで酸化、オキサロ酢酸C4を合成。

このようにして、またオキサロ酢酸を合成し、アセチルCoAとくっついて、この回路が回る。

Cを一つづつ分解していく過程で、次の電子伝達系で使われるNADH₂  FADH₂を生産する。

ここでは、ATPは合成されない。

 

・電子伝達系

解糖系、クエン酸回路で作られた還元型補酵素のNADH2をミトコンドリア内膜に埋め込まれている

呼吸鎖複合体(Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ)で順番に酸化する過程で生じる電子を伝達し、

水素イオンをミトコンドリア膜内から膜外に汲み出す。

水素イオン(プロトン)が呼吸鎖複合体のポンプ作用で、ミトコンドリア膜内から汲み出されると

ミトコンドリア膜内と膜外でプロトンの濃度差が生じる。

電子伝達系はこの濃度勾配を作ることが目的。

この時に生じるエネルギーを利用して、ATP合成酵素によりATPを合成する。

FADH2は呼吸鎖複合体Ⅱでユビキノンを還元し、ATP合成に関与するが、プロトン濃度勾配には関与しない。

ATP合成酵素はミトコンドリア膜内に埋め込まれていて

ミトコンドリア膜外に溜まった水素イオンを膜内に流れ込ませることで

エネルギーを発生させ、ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸からATPを合成する。

 

④ビタミンB群の働きを補助

ビタミンB群は3大栄養素の代謝に補酵素として働く。

ビタミンB群が体内で働くためには、活性化する必要があり

これにはビタミンB同士が互いに関わる。

それゆえに、ビタミンB群としてまとめて摂る必要がある。

そして、キナーゼという酵素によりリン酸化され、代謝に使われる。

 

・亜鉛

 

①酵素の構成成分

代謝に必要な酵素の構成成分。

タンパク質の合成に深く関わっている。

アミノ酸と結合してタンパク質の構造を安定させる。

 

②細胞分裂に必要

細胞分裂する際、遺伝子情報が詰まっているDNAの二重螺旋がほどけて

ほどけた部分にタンパク質が集まって複製されていくが

この時に使われる酵素のポリメラーゼに亜鉛が含まれている。

そして、複製に必要なアミノ酸を集めるのにジンフィンガーと呼ばれる

転写活性化タンパク質も亜鉛が構成物質の一つになっている。

 

③味覚を維持する

味を感じる器官は舌にある味蕾という細胞で、1ヶ月という短い期間で新しい細胞に生まれ変わる。

亜鉛はタンパク質の分解・合成に関わっているため、このように新陳代謝の活発なところは

不足すると症状が出やすい。

亜鉛不足による味覚障害は、食生活の偏りなどから起こる。

皮膚や爪も再生するサイクルが早いため、亜鉛不足で症状が出やすい。

 

④抗酸化作用

呼吸により取り入れた酸素と食物から摂取した栄養素を

エネルギー源であるATPに合成する際、スーパーオキシドアニオンという活性酸素ができる。

この活性酸素を消去するのが、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という活性酸素除去酵素(スカベンジャー)である。

亜鉛はSODの構成要素である。

活性酸素は他の細胞から電子を奪うことで安定する。

電子を奪うことを酸化といい、電子を奪われた細胞は他の細胞から電子を奪う。

活性酸素は体に必要な物質でもあるが

このように酸化が進み増え過ぎると老化や癌などの原因となる。

 

⑤生殖機能の維持

・男性の生殖機能

テストステロンの形成に必要。

欠乏すると精巣内での精子の形成が減少する。

亜鉛は前立腺や精巣に多く存在し、欠乏するとほかの臓器よりも明白に症状が出る。

・女性の生殖機能

下垂体性腺刺激ホルモンの放出が低下する。

性腺刺激ホルモンには黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンがある。

黄体化ホルモンは卵巣の顆粒膜細胞を刺激してエストロゲンやプロゲステロンを産生させる。

卵胞刺激ホルモンは卵巣内で卵胞を成長させる。

亜鉛が欠乏すると月経不順、不妊、胎児奇形、分娩障害などが起こりやすい。

 

⑥成長に必要

亜鉛は細胞分裂に関与しているため、成長時には多く必要とされる。

胎児は、母体より移行した亜鉛を肝臓や骨に蓄え、出生後の急速な成長に使用する。

 

⑦アルコール代謝に関与

体内に入ったアルコールは肝臓で分解される。

肝細胞内(ミトコンドリア・マトリックス)でアルコール脱水素酵素(ADH)により酸化され

アセトアルデヒドになる。この物質は毒性が強く、顔が赤くなる、動悸や頭痛、悪酔いや二日酔いの原因となる。

アルコールはミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)やカタラーゼにも分解される。

アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素により酢酸に分解される。

酢酸はクエン酸回路(TCA回路)に入り最終的には二酸化炭素と水になる。

アルコール脱水素酵素(ADH)は亜鉛を含む酵素である。

 

⑧免疫機能の維持

免疫系は組織や細胞間の相互作用が重要である。

亜鉛はこの相互作用に代謝、酵素、ホルモンの活性化などで関わっている。

そのため、亜鉛不足は免疫機能を低下させる。

胸腺は免疫系を担うTリンパ球を作る器官で、ホルモンを分泌させる。

胸腺ホルモンのサイモシン、サイモポエチンや血清中胸腺ホルモン因子のサイムリン

胸腺体液因子(THF)は亜鉛結合ホルモンのため、亜鉛が不足すると免疫応答に異常が生じる。

DNAポリメラーゼやRNAポリメラーゼは亜鉛結合酵素であり

不足するとタンパク質の合成や細胞分裂が出来ず、T細胞も減少し免疫機能が低下する。

風邪を引きやすくなったり、傷が治りにくくなったりする。

 

⑨血糖値を維持する

インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞で合成され、分泌される。

β細胞内の小胞体の中では6量体という結晶の状態であり、

これは結晶を安定させるためである。亜鉛がこの安定を支えている。

β細胞内のインスリン分泌顆粒内には亜鉛を汲み入れるポンプがあり

これを亜鉛トランスポーター(ZnT8)という。

この機能が悪くなると、2型糖尿病を発症するリスクが高くなる。

β細胞からインスリンが分泌されると、肝臓で分解されるが

この時一緒に亜鉛も肝臓へ流れないと、肝臓内でのインスリン分解が進み

末梢へいくはずのインスリンが不足してしまう。

亜鉛は肝臓内でのインスリンの過剰分解を抑制する働きがある。

 

・ビタミンB1

 

①代謝促進

糖代謝に必要。補酵素として働く。

解糖系という代謝経路でピルビン酸をアセチルCoAに変換するのに必要。

ビタミンB1が不足するとピルビン酸がTCA回路に入ることが出来ず

滞って乳酸になってしまう。

その結果、エネルギーは不足し、疲れやすくなる。

 

②脳神経系の機能維持

脳神経や末梢神経のエネルギー源はブドウ糖であるため、ビタミンB1が不足すると

糖代謝が滞り、正常に保つことが出来なくなる。

脚気、記憶力の低下、精神の不安定、ウェルニッケ脳症などを起こす。

 

・ビタミンB2

 

①抗酸化作用

癌・動脈硬化・老化を防ぐ。

活性酸素により脂質が酸化されると、過酸化脂質なる。

過酸化脂質を水とアルコールに分解するには

グルタチオンやグルタチオンペルオキシターゼという酵素が使われる。

使われたグルタチオンは酸化され、酸化グルタチオンに変わる。

これを元のグルタチオンに再生するのがグルタチオン還元酵素で

その補酵素としてビタミンB2は不可欠である。

過酸化脂質は活性酸素により細胞内の不飽和脂肪酸が酸化したもので

細胞膜や血管を傷つけ、隣りの細胞膜にも連鎖的に酸化を広げる。

このように、過酸化脂質は癌や動脈硬化の原因の一つで、老化を早める。

 

②代謝促進

成長障害、疲労を防ぐ。

体内に摂取した栄養素をエネルギーに変えるには、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系

などの過程があり、この働きにはビタミンB群が必要である。

炭水化物や脂肪はエネルギー代謝を行うクエン酸回路がうまく回らないと

中間物質であるビリルビン酸やアセチルCoAが溜まり

ビリルビンは乳酸を作り、アセチルCoAは脂肪を合成してしまう。

その結果、疲労感や脱力感につながる。

 

③皮膚・粘膜の強化

肌荒れ、しわを防ぎ、爪、髪を健康に保つ。

細胞の新陳代謝を促進する。ビタミンB2が不足すると口内炎や口角炎ができやすくなる。

 

・ビタミンC

 

①コラーゲンの合成

タンパク質の1つであるコラーゲンの合成を手助けし、血管、皮膚、粘膜、骨を強化する。

食品に含まれるコラーゲンは、食べてもそのままでは体内でコラーゲンとして吸収されない。

コラーゲンに合成するには、同時にプロシンやリシンを含むタンパク質とビタミンCを

摂取しなければならない。

プロシン・・・動物の皮に含まれている。

リシン・・・牛乳・大豆・蕎麦・レバーに含まれている。

ビタミンC・・・野菜や果物に含まれている。

 

②免疫力アップ

風邪などを予防する。

免疫力に関与しているのが白血球で顆粒球・単球・リンパ球がある。

その内、顆粒球は好中球・好酸球・好塩基球の3つがある。

好中球・単球・・・主に細菌や異物を排除する。

好酸球・好塩基球・・・アレルギー反応に関与する。

リンパ球・・・ウイルスの排除、免疫反応の主役。

とそれぞれ重要な仕事を担っている。

ビタミンCは好中球の活性化をする。また、好中球が周りの健康な細胞も攻撃しないよう作用する。

 

③抗酸化作用

癌・動脈硬化・老化を防ぐ。

体内で酸素を利用すると、活性酸素が発生する。

この活性酸素が細胞を酸化させると癌や老化、生活習慣病になる。

ビタミンCは酸化されやすく、細胞が傷つく前に酸化されて、体を守る。

 

④血行促進

貧血・動脈硬化を防ぐ。

ビタミンCは鉄が腸管から吸収される際、吸収されやすい形に変える。

食物から摂取した鉄の吸収率は10%しかなく、ビタミンCの働きがないとさらに下がる。

コレステロールは細胞膜を形成する重要な脂質の一種。

その中でもLDL(悪玉コレステロール)は細胞にコレステロールを供給するが

増え過ぎると血管壁に入り込んで酸化され、この酸化悪玉コレステロールが溜まると

動脈硬化の原因となることがある。

ビタミンCは抗酸化作用があるので、これを防ぐ。

 

⑤抗ストレス

ストレスに強くなる。

ストレスを受けると副腎から抗ストレスホルモンが分泌され、身を守ろうとする。

それには2通りある。

・SAM系(sympathetic-adrenal-medullary axis)

大脳辺縁系から視床下部に伝達され、交感神経節及び副腎髄質からノルアドレナリン、アドレナリンが分泌される。

闘争・逃走反応=緊急反応で交感神経優位の防御反応

闘争・逃走反応とは動物が外敵に遭遇する時には、みずからの生命を守るための原始的な自己防衛本能

身を守るために。敵が弱そうであれば闘争し、強そうであれば逃走する。

交感神経緊張が増加し、心拍数が増加し、血圧を上昇し、呼吸を促進し、瞳孔が散瞳する。

・HPA系(hypothalamic-pituitary-adrenal axis)

大脳辺縁系から視床下部伝達され、下垂体を介して副腎皮質からコルチゾールが分泌される。

フリージング(すくみ反応)=受動的ストレス反応(行動抑制反応)

ストレス刺激によりじっと動かなくなり、外部に対して反応しなくなる。

血圧も心拍も低下する。

コルチゾールの作用は血糖値の上昇、脂肪分解促進、抗ストレス作用、抗炎症作用、

免疫抑制作用であり、長期戦に備えての反応とみることができる。

そして、コルチゾールはビタミンCとコレステロールから作られているので

ビタミンCが不足するとこれらの対応が出来なくなる。

 

・食物繊維

 

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類がある。

 

①水溶性食物繊維

植物の細胞の中の分泌物や貯蔵物質に含まれる。

水に溶けるとゲル状になり、糖の吸収を遅らせ、急激な血糖値の上昇を防ぐ。

腸内細菌による発酵で腸内が酸性化し、酸性環境は悪玉菌を抑える。

また、善玉菌のエサにもなるので、腸内環境を整える。

種類

ペクチン・・・熟した果物、野菜に多い。

グルコマンナン・・・こんにゃく。

アルギン酸、フコイダン・・・海藻類。

グアーガム・・・豆科の植物。

 

②不溶性食物繊維

植物の細胞壁を構成している成分で、水に溶けない。

腸管内で水分を吸収して膨れるため量が増え、腸壁を刺激し蠕動運動が盛んになる。

このため、便の排泄を促し、腸内の老廃物を排出する。

種類

セルロース・・・穀類、野菜、豆類、林檎、梨、ナッツ類に多い。

ヘミセルロース・・・海藻類、シリアル、無精製の穀類。

ペクチン・・・未熟な果物、野菜。

リグニン・・・ココア、豆類。

グルカン・・・キノコ類。

アガロース・・・紅藻類(テングサ、オゴノリ)寒天の主成分。

キチン・・・エビ、カニの殻。

 

・硫化アリル(アリシン)

 

硫黄化合物で独特の臭いや辛味はこの成分によるもの。目を刺激して涙が出る。

ビタミンB1(チアミン)と結合すると、アリチアミンになりビタミンB1の吸収を高め

長く体内に留まることが出来る。

ビタミンB1の働きをサポートするので、乳酸を排泄し、疲労回復に役立つ。

血液凝固を遅らせて、血液をサラサラにする。

 

・ケルセチン

 

ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、タマネギの皮に多く含まれている。

血液をサラサラにして、生活習慣病を防ぐ。

抗ヒスタミン効果があり、アレルギー体質の改善に効果があると考えられている。

腸内で脂質の吸収を阻害し、脂質を排出する効果がある。

ビタミンCの吸収を助ける。

 

 

体内では取り込まれた栄養素が、必死に分解され

何とか生命維持に役立てようと、複雑なシステムが働いています。

人間が生きているっていうことは、凄い事なんだとつくづく思ってしまいます。

2014年8月13日 5:10 pm

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