どうにも腰が痛くて、ずっと同じ姿勢をしているのがつらい。
立っても、座っても、どんなかっこうをしても腰が痛い。
なんて時、ありませんか?
それは、もしかしたら背中の深層にある筋肉
多裂筋が原因かもしれません。
多裂筋はこんな感じで、首から骨盤まで
ず~と続いている筋肉です。
背中の表層にある大きな筋肉を
どんどん剥がしていくと
奥の方に見えてきます。
インナーマッスルとかローカル筋と言われてます。
※1が多裂筋です。
一つ一つは小さな筋肉で
脊椎を2~4個つなぐ程度の長さしかないので
体を大きく動かす運動には貢献していません。
姿勢を保つなど、地味な運動時に働いています。
筋肉には遅筋と速筋(赤い筋肉と白い筋肉)があり
遅筋はマラソンなど、持久力を必要とする運動に使う筋肉で
速筋は瞬発力が必要な、ジャンプなどに使う筋肉です。
多裂筋は遅筋が多い筋肉なので、疲れにくく持続性に優れているのです。
↑イメージですが。。。
ローカル筋の多裂筋は、深層部で
しっかりと土台を作っています。
なので、多裂筋が弱いと脊柱の安定が悪く
表層部の筋肉で支えるようになるため
疲れやすくなってしまいます。
多裂筋は使わないと、細く弱くなります。
このことから
腰が痛い→姿勢が維持できない→悪い姿勢→多裂筋の弱体化
となり、慢性的に腰が痛いという状況になってしまいます。
↑腰のこの辺りが常に痛む方が多いように思います。
多裂筋を上手く働かせると、表層部にあるグローバル筋に
負担をかけることがなくなります。
多裂筋を最大限に使うためには
骨盤と腰椎の傾きに注意することがポイントです。
左は骨盤が前に傾き、腰椎も前に引っ張られています。
右は骨盤が後ろに傾き、腰椎も後ろに引っ張られています。
どちらも、座った時に陥りやすい姿勢です。
こちらが理想的な姿勢です。
骨盤をしっかり立て、腰椎は緩やかな前方へのカーブを保つ。
骨盤と腰椎をニュートラルにすることは割と地味で難しいです。
多裂筋は前述しました通り、大きな運動には関わらないので
このように背筋をしっかり伸ばした姿勢で強化されます。
立位での姿勢は、背中を壁にくっつけてみると
分りやすいと思います。
この時に、ちょっと目線を下に向けてみると
いつも見ている景色と違う光景が見えるのではないでしょうか?
それだけ、前に傾いてるということです。
多裂筋を鍛えるのは、仕事中でも、通勤中でも
姿勢に気を付けることでできますが
このような、体幹トレーニングも加えるといいかもしれません。
すべての腰痛の方が多裂筋が原因という訳ではありませんが
慢性的に腰痛を感じている方は
痛くて良い姿勢をするのが辛く
多裂筋が弱っている可能性が高いです。
無理をしない程度に、筋肉は使わないと衰えるばかりです。
悪循環に陥る前に、少しずつ試してみるのもいかかでしょうか?
ではでは、今日はこの辺で。
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