WHOLE HARMONY ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

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腸内環境を整える (1)

 

■腸内細菌

 

人の腸内には500~1000種類以上の細菌が、100兆個以上も存在します。

重さにして約1.5kg。肝臓と同じくらいの重さです。

便の半分以上は腸内細菌やその死骸であるといわれます。

腸内細菌は大きく分けて、善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3種類があります。

 

善玉菌 (乳酸菌 ビフィズス菌 ヤクルト菌など) 20%

・・・糖分や食物繊維を分解して、乳酸、酪酸、酢酸を作り腸内を酸性に保ちます。

腸内を酸性に保つことは悪玉菌の増殖を抑え、病原菌の感染を防ぎます。

また酸は、腸の蠕動運動を活発にするので、便秘の予防にもなります。

ビタミンB群やビタミンKの生産をします。

腸の免疫機能を高めます。

 

悪玉菌 (大腸菌 ウェルシュ菌 ブドウ球菌 ベーヨネラ菌など) 10%

・・・腸内のタンパク質を腐敗させ、有害物質を作り出します。

悪玉菌はアミノ酸をアミンという物質に変えます。

アミンは有害なものが多く、アミンの一種であるヒスタミンは湿疹の原因となったりします。

また、胃酸の分泌を促し、消化性潰瘍の原因にもなります。

アミンの一種、チラミンは血圧を上げるので、高血圧になりやすくなります。

アミンは肝臓で解毒されますが、肝臓に負担をかけ肝臓の機能を低下させます。

解毒ができず、体内に有害物質がめぐると、生活習慣病などの原因となります。

アミンが胃腸で亜硝酸と結合するとニトロソアミンという発がん性物質になります。

過剰な脂肪を摂取すると消化吸収のため、大量の胆汁が分泌されます。

大腸菌やベーヨネラ菌は胆汁をデオキシコール酸など発がん性のある

二次胆汁酸に変えてしまいます。

バクテロイデスやプロテウスは動物性タンパク質に含まれるトリプトファンを代謝して

その産物として発がん性物質のアミンやインドール、スカトールを作ります。

これらは悪臭の原因となります。

 

日和見菌 (バクテロイデスなど) 70%

・・・善玉菌にも悪玉菌にもなりうる腸内細菌です。

腸内の善玉菌が優勢なときは善玉菌の働きをし、悪玉菌が優勢なときは悪玉菌の作用をします。

このため日頃から、腸内を善玉菌優勢な状態に保ち、悪玉菌の増殖を防ぐと

健康の維持に繋がります。

 

腸内細菌は同じ種類が集まって固まりを作り(これを株という)、棲みついています。

それは顕微鏡で見るとお花畑のように見えるので、腸内細菌叢とか腸内フローラといわれています。

善玉菌や悪玉菌、日和見菌はそれぞれ共生していますが、仲がいい訳ではなく

隙あらばお互いの住処を奪おうと常に争奪戦を繰り広げています。

 

■腸内細菌の働き

 

腸内細菌は細菌同士が共生しているだけでなく、宿主である人とも共生関係にあります。

人の腸内は栄養が豊富で、酸素も薄く嫌気性であるため

大半が嫌気性生物である腸内細菌にとって棲みやすい環境です。

腸内細菌は腸内で豊富な栄養を発酵し、仲間を増やします。

そしてその代謝産物は私たちが恒常性を維持するためには重要であります。

このように、人と腸内細菌は持ちつ持たれつの関係なのです。

 

・エネルギーの供給

人の消化管ではデンプンやグリコーゲン以外の多糖類は消化することができません。

炭水化物の1つである水溶性食物線維は、腸内細菌が嫌気発酵することで一部が乳酸や酪酸

プロピオン酸などの短鎖脂肪酸に変換されて、エネルギーとして使われています。

 

・病原菌の感染を予防する

腸内細菌が生産する乳酸や酪酸、酢酸などは腸内のph値を酸性に傾け

外部から侵入してきた病原菌を死滅させます。

 

・免疫機能を強化する

免疫の司令塔であるヘルパーT細胞にはth1とth2という2種類の細胞があります。

もとはth0(ナイーブT細胞)で抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞)が

産生するサイトカイン(情報伝達物質)により、th1(細胞性免疫)か、th2(液性免疫)の

どちらが優勢になるか決まります。

th1細胞はガンやウイルスと戦う細胞で、こちらに傾くと自己免疫疾患になりやすくなります。

th2細胞は花粉やカビ、ダニなどの異物、タンパク質に反応し

こちらに傾くとIgA抗体の産生が増加し、アレルギー体質になりやすくなります。

th1細胞とth2細胞は、お互いに拮抗作用しバランスを保つことで

正常な免疫システムを機能させています。

腸内細菌はこのバランスを保つ役割をしています。

 

・コレステロール値を下げる

腸内細菌がコレステロールを代謝すると、コルテノンという物質が作られます。

脂肪は体内で、リポタンパク質(脂肪を血中に輸送する粒)に組み込まれて運搬されます。

コルテノンはリポタンパク質の形成を妨げ、脂肪が体内に蓄積されるのを防ぐ

といわれています。

 

・ホルモンの産生

副腎皮質ホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの合成や

ビタミンB群、ビタミンKなどのビタミンの合成をします。

副腎脂質ホルモンはストレスに対応するために分泌されるホルモンです。

ビタミンB群はエネルギーを作るのに必要であり、ビタミンKは血液凝固作用などがあります。

 

■バランスが大切

 

善玉菌がよいことは分りますが、悪玉菌が全ていなくなればいいということではありません。

悪玉菌がいるから免疫機能が働くということもありますし、ビタミンの合成にも関与しています。

ただ数が増えると害を及ぼすので、腸内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌は2:1:7のバランスが

最も良いということになります。

何事もバランスが大事ということですね。

 

つづきはまた・・・。

2014年10月18日 7:40 pm

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