前回の続きになります。
■お酒に強い人・弱い人
遺伝子によるもの
アルコールの代謝で作られるアセトアルデヒドは肝臓でアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)
により酢酸に分解されます。
日本人の40%は遺伝子的に、このALDH2の活性が弱いか欠落しています。
ALDH2が活性型の人はアセトアルデヒドの代謝が速く、お酒に強い人です。
ALDH2が低活性型の人はアセトアルデヒドの代謝が遅く、お酒に弱い人です。
そして、ALDH2が非活性型の人はアセトアルデヒドを全く代謝できないので
少量のお酒でも血中アルコール濃度が高くなってしまいます。
このように、お酒に強いか弱いかは遺伝子で決まっていて後々変わることはありません。
ALDH2の低活性型や非活性型はモンゴロイド(黄色人種)にのみ見られる特徴で
コーカソイド(白人)やネグロイド(黒人)には見られません。
男女の違い
女性は男性に比べて、一般的に体が小さいため体内の水分量が少なく
肝臓も小さいので、アルコールの代謝も遅くなりお酒が弱いと言われています。
体格の違い
体の大きい人のほうが一般的に肝臓も大きいため、アルコールの代謝が速く
お酒に強いと言われています。
体脂肪率が高い人は体内の水分量が低く、血中アルコール濃度が高くなると
言われています。
年齢の違い
若者に比べ、高齢者は体内の水分量が少ないためお酒に弱いと言われています。
■エタノール・パッチテスト
お酒に強い体質か弱い体質かを簡易的にチェックする方法です。
①絆創膏のガーゼの部分に市販の消毒用アルコール(70%)を滲みこませる。
②上腕(二の腕)の内側の柔らかい所に貼る。
③7分後に剥がし、ガーゼのあたっていたところを見る。
⇒剥がしてすぐ、ガーゼのあたっていたところの皮膚が赤くなっていたら
ALDH2非活性型タイプ お酒が飲めない体質です。
④10分後にもう一度肌の色を見る。
⇒剥がしてすぐは変化なしでも、10分後に肌の色が赤くなっていたら
ALDH2低活性型タイプ お酒に弱い体質です。
⇒肌の色に変化がない人は
ALDH2活性型タイプ お酒に強い体質です。
※お酒を飲んでいない時、安静時に行い、腕を強く押さえつけないようにします。
お酒が好きな方は、つい飲み過ぎてしまう・・・なんてこともありますよね。
しかし、体への負担を考えて適量を楽しんでください。
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