1週間くらい前に、重い物を持ち上げたら右の腰がピキッとなり
痛みが続いているという50代の方。
座った状態から立ち上がる時に痛みが強くなる。
痛みがあるのは、右の腰からお尻と右の太ももの前側。
足にしびれはない。
右側をかばうように、体が傾き真っ直ぐ立てない。
歩くのも歩幅が小さくなっている。
体を動かすのはつらいと思いますので、動かないように施術していきます。
この方は、筋肉の緊張が強く、異常に収縮してしまっているような状態なので
痛みがある筋肉と反対側の筋肉、拮抗関係にある筋肉を使って緊張を和らげていきます。
背中や腰、お尻の部分の反対側ですから、お腹側ですね。
筋肉は収縮する側と弛緩する側が相互に働くので、その作用を利用します。
こういった時は、痛い筋肉を触ると悪化しますので
マッサージなどはしないほうがいいでしょう。
体は痛みがあると身構えるように、硬くなっています。
ですから、ゆっくり少しづつ力を入れていただきます。
何度か繰り返すと、体もここは力を入れても痛くないんだ
と認識しますので、だんだん余計な緊張がとれていきます。
施術後は、痛みがほぼ和らぎ、体の傾きもなくなりました。
歩幅が小さく引きずるような歩き方も、なくなりました。
その日は痛みを取り除く施術で終了。
次はまたぎっくり腰を起こさないように、トリガーポイントなどを取り除くよう施術。
4回目にいらした時には、痛いところはないとのことでした。