4日前に庭の草むしりをしたら、太ももの裏が筋肉痛になり、いまだに治らない。
という40代の方。
昨日は痛くて眠れないほどだったという。
歩くのも痛いし、坐っていても太もも裏の椅子に当たる部分が痛い。
湿布を貼ったり、伸ばしてみたり、押したり、さすってみたり、足をあげてみたりと
色々やっているが一向によくならない。
とくに右側はつっているような、肉離れのような、固まっているような感じ。
と困った様子でした。
太ももの裏にある筋肉は、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋という筋肉で
まとめてハムストリングといいます。
これらの筋肉は緊張すると骨盤を後ろに引き下げます。
ハムストリングが硬い方は脊柱の弯曲が減りフラットな背骨(腰椎)になりがちです。
これは腰痛の原因にもなります。
そしてハムストが硬いと前屈がきつくなります。
ハムストは膝を曲げる筋肉です。
収縮すると膝が曲がるように作用します。
しゃがむことでハムスト筋を収縮させ、草をむしるために上体を前に倒すようにすると
ハムストは収縮しながら、引っ張られるので強く緊張してしまい、痛めたのではないかと思われます。
なので、ハムストの緊張をとるようにしていきます。
しかし、ハムストは痛くて触れませんので
遠隔操作でアプローチしていきます。
関節は問題ないので、関節運動はできます。
動かしても痛くない運動で、筋肉を緩めていきます。
弛んできたら、太ももの前側にある筋肉や内側の筋肉を診ていきます。
これらの筋肉もかなり緊張して硬くなっていましたので
先にこれらを緩めていきます。
必ず、痛い筋肉と拮抗関係にある筋肉を調節することが大事です。
そして、ハムストリングが触れるようになったら、こちらを施術します。
最後にキネシオテープを貼ってこの日は終了。
施術した次の日は、朝、歩行時に痛かったが、仕事から帰るころには痛みはなくなっていたとのこと。
腰が少し重いのとかかとが少し気になるということで、施術しました。
筋肉痛もなかなか治らないと、睡眠を妨げたり、生活リズムも乱れますので
ひどく長引くときはご相談ください。