半年くらい前から、左の肩甲骨内側が痛む。
という40代の方。
お話しを伺い、調べてみると
トリガーポイントが活性化していたので
こちらを治療してみました。
※トリガーポイントとは
筋肉にできる固まりのようなもので、圧すと痛みがある場所
僧帽筋は背中側にある筋肉で
首から背中にかけて広い範囲を覆っており
上部、中部、下部と分かれています。
上部は主に首、中部は肩、下部は背中の上の方です。
この中部と下部のトリガーポイントを治療します。
僧帽筋の中部と下部は、肩甲骨の動きに関与していて
長時間腕を前に出しているような動作や、猫背の姿勢で伸張され痛みが出ることがあります。
運転やデスクワークでは、僧帽筋が傷みやすいです。
そして、僧帽筋の深層にある大菱形筋は、背骨と肩甲骨の間にあり
僧帽筋と同じように長時間、腕を前に出しているような姿勢で傷みます。
大菱形筋のトリガーポイントも治療します。
それから、前面にある小胸筋という筋肉のトリガーポイントも治療します。
小胸筋は、大胸筋の深層にある筋肉で
肩から胸(肋骨)についています。
この筋肉が縮まって固くなると、肩が内側に入ってしまい、猫背の姿勢になります。
小胸筋を緩めて、前面は伸ばし(胸を広げて)
後面の僧帽筋・大菱形筋が引っ張られないようにします。
肩甲骨まわりと背中にかけては、3回ほどの治療で
すっかり痛みがなくなりました。
これは、筋筋膜のトリガーポイントで良くなった例です。
そして、予防策としては
この場合、筋肉を緩めたり、ストレッチしたりするのは前面の小胸筋で
背中側の中部・下部の僧帽筋ではないです。
むしろこちらは肩甲骨を背骨に寄せるような動作で、筋力をつけたほうがいいです。
両手を前に長時間~などの方は、痛くなる前に
肩甲骨を寄せて、胸を張るなどして予防して下さいね。