WHOLE HARMONY ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

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前腕の筋〈伸筋〉Muscle of forearm 〈Extensors〉

浅層 Superficial layer

 

 

 

長橈側手根伸筋 Extensor carpi radialis longus

 

起始 上腕骨下端外側 外側上顆 外側上腕筋間中隔

停止 第2中手骨底背側

神経 橈骨神経 C5~8

作用 手関節背屈・橈屈

 

 

短橈側手根伸筋 Extensor carpi radialis brevis

 

起始 上腕骨外側上顆 橈骨輪状靭帯

停止 第3中手骨底背側

神経 橈骨神経 C5~8

作用 手関節背屈・橈屈

 

 

指伸筋 Extensor digitorum

 

起始 上腕骨外側上顆

停止 第2~5指中節骨底 末節骨底背側

神経 橈骨神経 C6~8

作用 第2~5指伸展 手関節背屈

 

 

小指伸筋 Extensor digiti minimi

 

起始 指伸筋下部から分離

停止 第5指指背腱膜

神経 橈骨神経 C6~8

作用 第5指伸展

 

 

尺側手根伸筋 Extensor  carpi ulnaris

 

起始 上腕骨頭:外側上顆 尺骨頭:尺側上部後面

停止 第5中手骨底

神経 橈骨神経 C6~8

作用 手関節背屈・尺屈

 

□腱鞘

 

背側では伸筋支帯と橈骨・尺骨背面間に伸筋腱を通す6区画に区分された線維性のトンネルがある。

母指側から、①長母指外転筋・短母指伸筋 ②長・短橈側手根伸筋 ③長母指伸筋 ④指伸筋・示指伸筋 ⑤小指伸筋 ⑥尺側手根伸筋の腱が通り、各腱はそれぞれ滑膜性腱鞘に包まれている。

 

 

□手関節と手の筋

 

手関節と手の運動に関与する筋は上腕骨または前腕骨に起始があり、手の骨に停止がある前腕筋群と、手の骨に起始と停止がある比較的小さな手内在筋群の2群に区分される。

前腕筋群は機能的には屈筋群と伸筋群に分けられ、屈筋群は前腕の尺側及び掌側に、伸筋群は前腕の橈側および背側に位置している。

 

□手関節伸筋群

 

手関節の背屈では、長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋の橈屈成分と尺側手根伸筋の尺屈成分の拮抗成分が中和されて背屈運動が行われる。

手関節の運動は構造上、背屈には橈屈、掌屈には尺屈が伴いやすい。

橈側手根伸筋は機能上重要である。

 

□手指伸筋群

 

指伸筋は4腱に分離して第2~5指、示指伸筋は第2指、小指伸筋は第5指の指背腱膜に至る。

腱の末端は基節、中節、末節骨底に付く。

指伸筋の4腱と小指伸筋腱の間は腱間結合という連絡腱で相互につながっている。

第2指と第5指は固有の伸筋が作用するため、単独に伸展が可能であるが、第3、4指は単独の伸展運動は不完全である。

MP関節伸展位での指伸展は十分に力を発揮することができない。

 

□軟部組織の触診

 

【長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋】

 

患者にこぶしをつくらせ、手の背側に抵抗を与えることによって、この筋群の隆起を作ることができる。

手関節を伸展すると、第2・3中手骨の近位部で、手関節におけるこれらの2筋の輪郭がはっきりし外側上顆に向かって前腕を上行するこの筋を触診することが出来る。

この筋腹は上腕の外側上顆から直線的に走行するのではなく、前腕筋の多くがそうであるように、むしろ起始から停止へ斜め方向に触診されることに注意する。

一般に知られていることではあるが、3つの伸筋(とくに短橈側手根伸筋)は、テニス肘と関係がある。

それは、過大な外力により障害された伸筋群が肘の外側上顆や筋の走行に沿った疼痛の原因になるという状態である。

ある症例では、疼痛は肩にまで関連痛を起こす。

 

【タバコ窩】

 

タバコ窩は橈骨茎状突起に対して背側遠位部にある。

タバコ窩を縁どっている腱は母指を伸展させると一層明らかになる。

このタバコ窩の橈側縁は、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱によって構成され、いずれも橈骨茎状突起の外側面の小さな溝に接して走っている。

タバコ窩の尺側縁は長母指伸筋腱であり、タバコ窩の底部には舟状骨がある。

タバコ窩の底部に何らかの圧痛を認めた時は骨折を示唆する。

橈骨動脈の深枝は、時にそれが舟状骨を横切るところで触診することができる。

表在性の橈骨神経終末枝も、それが長母指伸筋腱と交叉している所で触れることができる。

 

 

□特殊な検査

 

【テニス肘】

 

 

このテストはテニス肘の疼痛を再現するために行われる。

患者の前腕を固定し、こぶしをつくり、手関節を背屈するように指示する。

次に検者が、患者の手関節が掌屈位になるように、こぶしの背側に一方の手で圧迫を加える。

もし患者がテニス肘であれば、手関節伸筋群の共同起始部である外側上顆に、急激な顕著な疼痛を生じる。

 

□関連領域の検査

 

頸椎椎間板ヘルニアと頸部変形性脊椎症では、肘関節に関連痛を引き起こす。

時折、慢性関節リウマチのような手関節の病変は、手関節屈筋群と伸筋群が手関節と肘関節の両方にわたる2関節筋であるために、肘関節にまで症状を示す。

同様に、肩関節の病変でも肘関節に症状を呈することがある。

しかし肘に関する関連痛は肩に関する関連痛ほど多くない。

 

□TP

 

【橈側手根伸筋長頭・短頭】

 

 

関連痛パターン:手関節 母指と示指の間 外側上顆 前腕

TP:外側上顆の2横指下

 

パソコン作業やテニス、ゴルフなど、長時間にわたり手関節の伸展を繰り返すと損傷する。

同じ領域に存在するほかの筋にもトリガーポイントができるので、施術者は筋を間違いなく鑑別するために、患者に橈側手根伸筋を活発に収縮させて見せるよう頼む。

 

【尺側手根伸筋】

 

 

関連痛パターン:手関節の尺側及び全面

TP:尺骨の中点の高さで、骨幹から1横指内側

 

パソコン作業やテニス、ゴルフなど、長時間にわたり手関節の伸展を繰り返すと損傷する。

同じ領域に存在するほかの筋にもトリガーポイントができるので、施術者は筋を間違いなく鑑別するために、患者に尺側手根伸筋を活発に収縮させて見せるよう頼む。

 

【総指伸筋】

 

 

関連痛パターン:中指 前腕 外側上顆

TP:外側上顆から4横指下

 

パソコンのオペレーターや音楽家のように、指の運動を長時間繰り返すと損傷する。

同じ領域に存在するほかの筋にもトリガーポイントができるので、施術者は筋を間違いなく鑑別するために、患者に総指伸筋を活発に収縮させてみせるように頼む。

 

 

 

 

深層 Deep layer

 

 

 

長母指外転筋 Abductor pollicis longus

 

起始 尺骨 橈骨外側面 前腕骨間膜

停止 第1中手骨底外側

神経 橈骨神経 C6~8

作用 手関節橈屈 手根および母指の外転

 

 

長母指伸筋 Extensor pollicis longus

 

起始 尺骨後面 前腕骨間膜

停止 母指末節骨底

神経 橈骨神経 C6~8

作用 母指:IP伸展 MP伸展 橈側外転 掌側内転

 

 

短母指伸筋 Extensor pollicis brevis

 

起始 前腕骨間膜 橈骨背面

停止 母指基節骨底背側

神経 橈骨神経 C6~8

作用 母指MP伸展 母指外転

 

 

示指伸筋 Extensor indicis

 

起始 尺骨後下部 前腕骨間膜

停止 第2指指背腱膜

神経 橈骨神経 C6~8

作用 第2指伸展

 

 

□軟部組織の触診

 

手関節の背側に6つの通路(トンネル)があり、このいずれにも伸筋腱が通っている。

また掌側に2つのトンネルがあり、神経、動脈、屈筋腱が通っている。

これらのトンネル(内部の構成体)は触診可能である。

 

 

【トンネルⅠ】

 

トンネルⅠは、手関節の領域Ⅰにあり、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が通っている。

これらの腱はタバコ窩の橈側縁を構成している。

患者に母指を伸展させると、そのトンネルの出口で2つの腱を識別することができる。

トンネルの遠位の、腱の付着部近くでは短母指伸筋が長母指外転筋の尺側に位置する。

トンネルⅠは、狭窄性腱鞘炎のおこる部位として臨床上意義がある。

狭窄性腱鞘炎(De Quervain病)は、滑膜の炎症によってトンネルが狭くなり、腱が動く時に痛みを起こすものである。

触診によってこの部位に圧痛が起これば、この病変の可能性がある。

 

 

トンネルⅠの腱の狭窄性腱鞘炎をとくに検査する方法として、患者に握りこぶしをつくらせ、母指を他の指の内側に握り込むように指示する。

次に検者は一方の手で患者の前腕を押さえ、もう一方の手で患者の手関節を尺側に変位させる。

患者が鋭い痛みをこのトンネルの部位に感じたならば、明らかに強い狭窄性腱鞘炎である(Finlelsteinテスト)

 

 

 

【トンネルⅡ】

 

トンネルⅡは橈骨結節の橈側にあり、長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋腱が入っている。

 

 

触診する時は、患者に握りこぶしを作らせる。

これらの腱は橈骨結節の背側の橈側に少し現れる。

 

 

臨床上では、長橈側手根伸筋か短橈側手根伸筋は腱移行術に利用される。

 

 

【トンネルⅢ】

 

トンネルⅢは橈骨結節の尺側にあって、タバコ窩の尺側縁をなす長母指伸筋腱が通っている。

長母指伸筋腱は橈骨結節の背側を通過するところで、45°角度を変えて進む。

それからトンネルⅡの長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の腱の上を通って母指に伸びている。

 

 

この腱に沿って触診し、断裂の兆候がないか調べる。

もしコレス骨折によって橈骨結節の背側に不整が生じた場合、長母指伸筋腱はしばしば断裂を起こすことがある。

慢性関節リウマチによる腱の断裂を見つけることは珍しくない。

なぜなら、慢性関節リウマチによる滑膜炎は橈骨結節部において摩擦を増大させ、腱の摩耗を引き起こす。

 

 

【トンネルⅣ】

 

トンネルⅣはトンネルⅢのすぐ尺側で橈尺関節の橈側にあり、総指伸筋腱と示指伸筋腱が通っている。

 

 

全指を伸展させると総指伸筋腱を触れることができるが、トンネルⅠ、Ⅱ、Ⅲの腱のようにはハッキリと触診できない。

それぞれの伸筋腱は手根骨とMP関節の間を触診すべきである。

 

 

総指伸筋腱を触診した後、患者に示指を屈曲・伸展させることによって示指伸筋腱の固有の動きを観察すると良い。

示指伸筋腱の触診は示指に沿って行うべきである。

それはトンネルの部位ではっきりと触診できないことに注意する。

手関節と指のすべての伸筋腱は、慢性関節リウマチにおかされやすい。

慢性関節リウマチにおかされると伸筋腱は触診の際、圧痛を引き起こす。

示指伸筋腱は断裂した長母指伸筋腱の代わりとして腱移行術の再利用できる。

しばしば、ゼリー様の内容物をもったエンドウ豆大の嚢胞(ガングリオン)が、手関節の背側や掌側にできることがある。

ガングリオンは通常結合組織に固定されておらず、触診によっても圧痛はおこらない。

 

 

 

【トンネルⅤ】

 

トンネルⅤは手関節の背側で遠位橈尺関節部に位置し、そこには小指伸筋腱が通っている。

そのトンネルは尺骨茎状突起の橈側にある小さな陥凹として触診できる。

小指伸筋腱を触診するには、患者に手掌をテーブルの上に置かせ、そのまま小指だけを上にあげさせる。

小指伸筋腱の動きは尺骨茎状突起の橈側を押さえるようにすると触知できる。

 

 

示指伸筋同様に小指伸筋も独立した動きができる。

この独立した動きは患者に示指と小指の両方を伸展させ他の指を屈曲位にさせて行う。

 

 

 

小指伸筋腱は橈尺関節の上を通るが、橈尺関節が慢性関節リウマチにおかされると影響を受ける。

すなわち、尺骨頭の背側脱臼または滑膜炎によって小指伸筋腱は摩耗することがある。

 

 

【トンネルⅥ】

 

トンネルⅥは尺骨茎状突起の先端と尺骨頭の間の陥凹に位置し、そこに尺側手根伸筋腱が通っている。

 

 

尺側手根伸筋腱は尺骨茎状突起の上を通って第5中手骨基部の尺側に付着することを触診する。

尺側手根伸筋腱は患者の手関節を伸展、尺屈させた時に触れやすくなる。

 

 

尺骨茎状突起の遠位端の骨折を伴ったコレス骨折においては、トンネルⅥの伸筋支帯が断裂することもある。

その結果として尺側手根伸筋腱は回内の際に茎状突起を越してはずれることもありうる。

この際には、バチッという音を聞きとることができ、それに伴い痛みが起こる。

慢性関節リウマチでは、尺側手根伸筋腱は尺側に変位したり断裂することもある。

 

□TP

 

【固有指示伸筋】

 

 

 

関連痛パターン:手関節および手の背側

TP:尺骨茎状突起の2横指上で、橈骨と尺骨の中間

 

示指伸筋が直接受傷するときは過度の伸張による場合が多い。

日常の活動、あるいは仕事で指を酷使すると、トリガーポイントが形成されやすい。

 

 

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