WHOLE HARMONY ホールハーモニー上大岡カイロプラクティック

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回旋筋腱板 Rotator cuff

肩関節を作るくぼみ(関節窩)は平坦なのでここで上腕骨頭を保護できない。

靭帯は関節の運動性を著しく制限するので、肩を動かす間、筋の腱によって上腕骨頭を平板な関節窩に固定しておかなくてはならない。

この機能は4種類の筋が担う。

すなわち、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋である(SITS筋)。

これらの筋によって上腕骨頭の周囲に腱板(回旋筋腱板)が構成され、肩関節の安定性が保たれる。

特に激しい肩関節の運動には欠くことが出来ず、関節の主要な筋が関節を傷めずに働くためにはなくてはならない。

 

□軟部組織の触診

 

腱板は臨床上重要である。

なぜなら、腱付着部の変性及びそれに続いて起こる腱断裂はよくみられる病変である。

それにより肩関節の動き、特に外転が制限されることになる。

腱板は4つの筋で構成され、3つは上腕骨の大結節の付着部で触診される。

その3つの筋は、棘上筋、棘下筋、小円筋で付着部順位にそれらの頭文字の綴りである”S,I,T”からSIT musclesと呼ばれる。

棘上筋は肩峰直下に、棘下筋は棘上筋の下に、そして小円筋はそのすぐ下に位置する。

4番目の筋である肩甲下筋は前方に位置し、触診できない。

腱板は肩峰直下にあるので、それを触知するためには肩峰下から出さなければならない。

そのためには患者の腕を肘関節の近位部で保持し、そして肘関節を後ろ側へ持ち上げる。

腱板は肩峰前縁の少し下部ではっきりと触診できる。

SIT musclesは互いに区別できず、それらは上腕骨大結節の付着部の近くで、一塊となって触診できる。

触診時の痛みは、腱の欠損、断裂あるいは大結節の付着部からの腱の剥離によっておこる。

腱板の筋で棘上筋は最も断裂しやすく、ことに付着部に近い部位で断裂する。

 

 

棘上筋 Supraspinatus muscle

 

 

起始  棘上窩 棘上筋膜

停止  上腕骨大結節 肩関節包

神経  肩甲上神経 C4~6

作用  肩関節の外転

血管  肩甲上動脈 肩甲回旋動脈

速筋:遅筋(%) 40.7:59.3

筋連結 棘下筋 小円筋(肩関節包を介して)大胸筋 肩甲下筋 上腕二頭筋 上腕三頭筋 小胸筋

    肩甲挙筋

 

□特徴

 

SITS筋の中で棘上筋は回旋ではなく外転に働いているが、この筋群は”回旋筋蓋”として知られるようになった。

この筋群の協調的な機能は独立しているので、肩関節にとって重要な筋群となる。

肩関節と回旋筋蓋の筋群は酷使されやすく、早い時期に劣化する。

一般的な問題は肩峰や烏口肩峰靭帯の下面、肩峰下滑液包を持つ鎖骨遠位端や棘上筋の腱の下部、および肩関節包に接触が繰り返されるために起こる。

接触が進行すると滑液包を刺激し、炎症を起こす(滑液包炎)。

また棘上筋の断裂(回旋筋蓋裂傷)も生じる。

肩峰の下端では骨による刺激が発生する。

あるいは、肩鎖関節の位置異常によって鎖骨の遠位端が棘上筋の腱に接触する(棘上筋腱炎)。

DBAL上

 

□特殊な検査

 

【ドロップアーム・テスト】

 

 

このテストは腱板の断裂の有無を診断するものである。

最初患者に肩関節を十分外転するように指示し、それから患者に上肢を体側へゆっくり下げるようにさせる。

もし腱板(主に棘上筋)が断裂していれば腕は約90度外転した位置から体側へ落下する。

患者はたとえ再度試みても滑らかにゆっくりと腕を下げることは出来ない。

例え肩関節を外転位に保持することが出来るにしても、検者が上肢を軽くたたくと体側へ上肢は落ちる。

 

□TP

 

 

関連痛パターン:上腕の三角筋中部 腕 外側上顆

TP:肩甲棘中央部の1横指上で、肩甲骨と鎖骨の間 肩峰の内側

 

重い物体を持ち上げたり、運んだりするときに損傷する。

肩の高さより上で腕を長時間使う時も起こる。

 

 

 

棘下筋 Infraspinatus muscle

 

 

起始  棘下窩 棘下筋膜

停止  上腕骨大結節中央部 肩関節包

神経  肩甲上神経 C5~6

作用  肩関節の外旋 肩関節の水平伸展(水平外転)

血管  肩甲回旋動脈 肩甲上動脈

速筋:遅筋(%) 54.7:45.3

筋連結 棘上筋 小円筋 三角筋 大円筋(肩関節包を介して)大胸筋 棘上筋 小円筋 肩甲下筋

    上腕二頭筋 上腕三頭筋

 

DBAL上

 

□TP

 

 

関連痛パターン:三角筋前部 肩関節 肩甲骨内縁 上腕と前腕の前面および外側面

TP:肩甲棘中央部の2横指下 肩甲骨下角の3横指上

 

内旋運動を繰り返し、または高速で行うと損傷する。

女性患者は、スカートやブラジャーのボタンをはめる時に疼痛を訴える。

アプレー・スクラッチテストを用いて診断する。

反対側の肩甲骨に触れようとするときに肩関節が内旋する。

 

 

 

小円筋 Teres minor muscle

 

 

起始  肩甲骨外側縁近くの後面 棘下筋膜

停止  上腕骨大結節 肩関節包

神経  腋窩神経 C5

作用  肩関節の外旋 肩関節の水平伸展(水平外転)

筋連結 棘上筋 棘下筋 大円筋(肩関節包を介して)大胸筋 棘上筋 棘下筋 肩甲下筋

    上腕二頭筋 小胸筋 上腕三頭筋

 

 

 

 

 

肩甲下筋 Subscapularis muscle

 

 

起始  肩甲骨肋骨面(肩甲下窩)

停止  上腕骨小結節

神経  肩甲下神経 C5~7

作用  肩関節の水平屈曲(水平内転) 肩関節の内旋

 

□TP

 

 

関連痛パターン:三角筋の後部 肩甲骨 上腕の後部 手関節 時には肩の前面あるいは手関節の掌側

TP:肩甲骨上角に至る肩甲骨外側縁の肩甲下窩

 

肩甲下筋は肩甲骨を安定させている主要な筋なので、多くの肩の外傷には肩甲下筋が関係している。

物を投げる動作は筋に急激な運動による損傷をもたらす可能性がある。

肩関節の脱臼とか、長期間肩を固定することなども、肩甲下筋に微小な損傷をもたらす原因になることがある。

 

肩甲下筋の筋膜に異常が起こると、肩関節の肩甲上腕リズムに影響を与えて、肩の運動メカニズムに異常をきたすことになる。

同時に、棘下筋の筋膜にも異常をきたす可能性がある。

 

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