頸部脊柱の前面に接して上下に走る細長い筋の一群。
頭関節と頸椎の運動にあずかる。
神経は頚神経叢(C1~4)の枝に支配される。
①頭長筋 Longus capitis
起始 頸椎の前面
停止 後頭骨の底部の下面
作用 両側:頭部および頸部屈曲 一側:頸部屈曲
②頚長筋 Longus colli
起始 下位頸椎
停止 上位頸椎
作用 両側:頸部屈曲 一側:頸部側屈
□TP
関連痛パターン:頸椎から喉にかけて
TP:筋腹に沿って
胸鎖乳突筋および斜角筋の過度の収縮により頚長筋にトリガーポイントが発生することがある(頸椎後部の手術)。
頸部前面から頚長筋に触れようとする時は十分慎重に行うこと。
頸動脈、経静脈を避けて、正確に穏やかに力を加えること。
患者には息を吐き出して、完全にリラックスしてもらうこと。
③前頭直筋 Rectus capitis anterior
起始 環椎の横突起
停止 後頭骨の底部
作用 両側:頭部屈曲 一側:頭部側屈
④外側頭直筋 Rectus capitis lateralis
起始 環椎横突起
停止 後頭骨の底部
作用 両側:頭部屈曲 一側:頭部側屈