外肋間筋 External intercostal
起始 上位肋骨
停止 下位肋骨
神経 肋間神経 T1~12
作用 肋骨を引き上げる
□特徴
浅層。各肋間隙に張っている。
線維束は後上方から斜めに前下方に平行して走る(ポケットに手を入れる方向)。
外腹斜筋と同じ走行。
肋骨結節付近から、前端は前鋸筋、外腹斜筋の起始部付近まで存在する。
それより前部は外肋間膜となって胸骨に達する。
外肋間筋の短縮で肋骨が挙上され、胸郭の前後・左右径が拡大する。
吸息筋として横隔膜についで重要な役割をしている。
内肋間筋 Internal intercostal
起始 上位肋骨
停止 下位肋骨
神経 肋間神経 T1~12
作用 肋骨を引き下げる
□特徴
深層。外肋間筋の内面で各肋骨間に張っている。
線維束は前上方より後下方に向かって走っているから、外肋間筋の線維とはその方向が互いに交叉している。
内腹斜筋と同じ走行。
外肋間筋の拮抗筋。
内肋間筋前部線維は下外方から上内方へ走行するため、胸肋関節を支点とする肋骨の挙上運動(吸息運動)に作用する。
外肋間筋の内側にあって、前端は胸骨縁から、後端は肋骨角付近に終わる。
これより後部は内肋間膜となって胸椎に至る。
内肋間筋は肋骨を引き下げて肋間隙を狭くし、胸腔を縮小することから呼息筋(強制呼息)となる。
内肋間筋(肋軟骨間筋)
起始 胸骨下部(内面) 剣状突起(内面) 第8~12肋骨(内面)
停止 第2~6肋軟骨内面
神経 肋間神経 T1~12
作用 肋骨を引き下げる
□特徴
胸郭の前内面に位置。
最内肋間筋 Innermost intercostal
内肋間筋の内面で同一方向で同一作用。
内肋間筋を肋間神経、肋間動静脈が区切るうちの深層部。
胸横筋 Transversus thoracis
起始 前胸壁内面 胸骨後面
停止 第3~6肋軟骨外側端
神経 肋間神経 T2~6
作用 肋骨の引き下げ
□特徴
呼気。
肋骨挙筋 Levatores costarum
起始 脊椎後面両側に12対ある C7~T11の横突起
停止 すぐ下(短肋骨挙筋)、または一つおいた下の肋骨(長肋骨挙筋)
神経 脊髄神経後枝 C8~T11
作用 外肋間筋の補助
□特徴
吸気。
肋下筋 Subcostal
起始停止 胸郭内壁で、内肋間筋の後部で筋束が肋骨を1つとびこしている
神経 肋間神経 T1~11
作用 内肋間筋の補助
□特徴
呼気。