起始 上腕骨外側縁下部 外側上腕筋間中隔
停止 橈骨茎状突起上方
神経 橈骨神経 C5~6
作用 肘関節の屈曲 前腕の回内・回外
動脈 橈側側副動脈 橈側反回動脈
筋連結 上腕筋 長橈側手根伸筋 長母指外転筋 上腕二頭筋 上腕三頭筋
□軟部組織の触診
患者がこぶしをつくり、中間位でテーブルの端の下に置き、テーブルの重量に抗して持ち上げるようにする時、この筋は最も明らかとなる。
前腕の前外側面で簡単に見つけられる。
起始部から橈骨茎状突起の停止部まで触診し、走行の途中で疼痛の出現や損傷がないかに注意する。
腕橈骨筋は1つの骨の遠位端から、他の骨の遠位端へ伸びる唯一の筋である。
この筋は手関節伸筋群の一部と考えられることがあるが、実際は肘屈曲筋としての機能をもつ。
□反射テスト
【腕橈骨筋腱反射 C6】
腕橈骨筋はC5、C6に由来する橈骨神経によって支配される。
しかしその反射は、C6の機能が主である。
テストの時は、患者の前腕を検者の反対側の前腕にのせる。
検者の肘関節内側の下で患者の腕を支える。
ハンマーの先の平坦な方を使って、橈骨遠位端で腕橈骨筋権を叩打し、反射を評価する。
それから反対側でも行い、結果を記録する。
□TP
関連痛パターン:外側上顆 筋沿い 母指と示指との間
TP:屈筋溝の1横指下、および上腕二頭筋腱と外側上顆の中間
スポーツ活動、特に回内状態で手関節の伸展を伴う時に損傷する。
テニス肘のときに、この腕橈骨筋も異常をきたしていることがある。