――頸椎アライメントと筋膜性疼痛の視点から
肩こりと頭痛は、構造的・神経学的・筋膜的要因が
複合的に絡み合う症候群であり、
単なる疲労やストレス反応として片づけるには不十分です。
カイロプラクティック的視点では、
頸椎のアライメント異常と筋筋膜の機能障害が
中心的病態と捉えます。
1. 頸椎アライメントの乱れと後頭神経痛
頸椎は生理的前弯を保つことで、頭部の重量を分散し、
神経・血管の通過を保護しています。
しかし、長時間の前方頭位やストレートネック状態では、
C2〜C3椎間関節の可動性が低下し、
後頭神経(主に大後頭神経:C2後枝)の
走行部位に機械的圧迫が生じます。
この圧迫は、神経周囲の軟部組織(筋膜・靭帯・脂肪組織)
との滑走障害を引き起こし、
神経性炎症や異常感覚(刺痛・灼熱感)を伴う頭痛を誘発します。
2. 筋筋膜トリガーポイントと関連痛パターン
肩甲帯周囲の筋群――僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、後頭下筋群など――は、
慢性的な姿勢性負荷により筋膜性疼痛症候群(MPS)を呈しやすくなります。
これらの筋群に形成されたトリガーポイントは、
局所痛のみならず、遠隔部への放散痛を引き起こします。
特に胸鎖乳突筋の深部トリガーは、眼窩周囲・側頭部への関連痛を呈し、
緊張型頭痛との鑑別が必要となります。
筋膜の滑走性低下は、筋収縮効率の低下と血流障害を招き、
痛みの慢性化に寄与します。
3. 姿勢性要因と自律神経の関与
不良姿勢(前方頭位・猫背)は、頸部伸筋群の持続的収縮を引き起こし、
筋内圧の上昇と局所循環障害をもたらします。
これにより、乳酸やブラジキニンなどの発痛物質が蓄積し、
筋性頭痛が誘発されます。
また、交感神経優位な状態が持続すると、
血管収縮による拍動性頭痛や睡眠障害を併発することもあります。
4. カイロプラクティック的介入と臨床的意義
カイロプラクティックでは、頸椎のアライメント調整(特にC1〜C3)、
椎間関節のモビリゼーション、筋膜リリース、姿勢指導を通じて、
神経圧迫の軽減と筋膜機能の回復を図りま。
後頭下筋群へのアプローチは、後頭神経の滑走性改善に有効であり、
神経性頭痛の緩和に寄与します。
また、筋膜の水分保持機能と滑走性を高めることで、
トリガーポイントの再形成予防にもつながります。
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