肩の痛みが主な症状ですが
他にも
・肩周辺の痛み。
・肘まで痛む。
・手首まで痛い。
・腕を肩より上に動かせない。
などがあります。
また、肩を回すとパキパキと音がすることもあります。
痛みは下図のような場所に現れます。


痛みはありますが、手のしびれや
物がうまく握れなくなったり
腕の力が入らないといったことはありません。
しかし、他の筋肉や神経の問題が併発している場合は
こういった症状が現れる場合もあります。
○棘上筋とは
棘上筋は肩甲骨の上にあり、腕を横に持ち上げるとき
最初に働く筋肉です。

○肩の痛みは色々な原因がある
棘上筋による痛みは
他の原因により起こる痛みと
同じような場所に現れるため、注意が必要です。
似たような痛みを起こすものに
三角筋下滑液包炎、棘上筋腱炎、頚椎の椎間関節炎、神経根症などがあります。
三角筋滑液包炎は肩関節にある滑液包が炎症を起こしているもので
滑液包は滑液が入ったのう(嚢)で、関節の摩擦を減らすものです。
棘上筋腱炎は、棘上筋の末端が腱になって
肩関節に付着しているところに、炎症が起きているものです。
頚椎の椎間関節の炎症や神経根の障害は
痛みの他に、しびれや筋力低下など
神経症状があらわれることがあります。
棘上筋単独で筋筋膜性の疼痛を起こすというよりは
棘上筋の下にある棘下筋や
首から背中に広がる大きな僧帽筋や
背中や腰に広がる広背筋などに問題があることで
棘上筋も障害される場合が多いです。
○肩の痛みや腕が上がらない方へ
肩の痛みや腕の動きに制限があると
五十肩?と思われがちですが
上にも記しましたように
肩関節の周囲に痛みや運動制限を起こす原因は
たくさんあります。
また、ひどくなると夜間痛もあり
睡眠を妨げるようになります。
腕を一定の高さまで上げなければ
痛みが起こらないこともあり
そのままにされがちです。
棘上筋が悪くなっていることは
すでに、他の筋肉も障害されている可能性があるので
色々なところに痛みや、動きの制限がでてきます。
範囲や症状が複雑化すると
何が原因か分からなくなり
治療も長引くことになります。
肩を悪くするのは、運動やケガだけでなく
ほとんどは、日常の動作や姿勢によるものです。
筋肉のケアに加え、ストレッチすべき筋肉
またはストレッチしないほうが良い筋肉
筋力をつけるべき筋肉などは、人それぞれです。
まずは、痛みの除去を先決することです。